■花粉症はどうして起こるの？

ノドや鼻から、花粉という異物・抗原（アレルゲン）が侵入すると、それらの異物を体外に放り出そうとする物質IgE抗体がリンパ球で作られます。これが免疫反応と言われる身体に備わった防衛反応のこと。さらに繰り返し花粉が侵入するとIGE抗体が増え続けて一定量になると抗原と結びつきます。そして、鼻や目などの粘膜にある肥満細胞から化学物質（ヒスタミンなど）のアレルギ−が分泌され、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を引き起こすのです。　

■花粉症のメカニズム

（1）花粉がノドや鼻から入ってくる。
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（2）リンパ球が花粉を異物と認識する。
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（3）IgE抗体がリンパ球で作られる。
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（4）IgE抗体が肥満細胞と結びつく。
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（5）肥満細胞から化学物質（ヒスタミン）が分泌される。
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（6）くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・充血などが起こる。

■花粉症になる人、花粉症にならない人の違いは？

花粉症に苦しんでいる人にとっては、花粉のシーズンを関係なく過ごしている人はうらやましい限り。では、どうして花粉症になる人とならない人がいるのでしょう？それは、花粉症がアレルギーの一種だからです。アレルギーに大きき関与しているのは、Th1細胞とTh2細胞といわれる2修理の司令官役の免疫細胞。その役割は異なり、Th1細胞は主にウイルスや細菌などに働き、TH2細胞は花粉や食べ物などに対して働きます。花粉症などのアレルギーがある人はTh2細胞の力が強い人が多く、血液中のIgE抗体（異物に対抗するための物質）の数値も高いといいます。アレルギー体質の場合でも、体内に入る花粉の量が少なければ発症しない場合もありますし、多く入れば発症することもあります。また、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性の病気をもつ人や家族にアレルギー体質の人がいる場合は発症する確率が高くなることも。そのため、まだ発症していない人も油断は禁物。花粉をできるだけ吸い込まないようにしっかり予防と対策を行うことが大切です。

■花粉の撃退ポイント

（1）花粉情報を入手しよう！
（2）外出の時間帯に気をつけよう！
（3）花粉のつきにくい服を選ぼう！
（4）外出時はマスク・メガネを忘れずに！
（5）帰宅の際は身体についた花粉を落とそう！
（6）洗濯物や布団は外に干さない！
（7）部屋を常に清潔に！
（8）症状を軽減すると言われている食品を取ろう！
（9）タバコは止めよう！
（10）ストレスをためない！