「銀ブラ」という言葉があるが、「銀座をぶらりと散歩する」という意味でとく使われるが、語源を辿ると「銀座のカフェーパウリスタ」でブラジルコーヒーを飲むことらしく、大正時代の大学生たちが広めた流行語らしい。
嗜好品といえば、甘酒かお汁粉だった時代。銀座に本場のコーヒーを提供する「カフェーパウリスタ」が誕生しました。白亜3階建ての洋館で、正装した給仕が、うやうやしくコーヒーを運んで来てくれるのです。しかも1杯5銭という破格の安さ。
「誰でも豪華で文化的な雰囲気に浸りながら、西洋のハイカラな飲み物が飲める」と大評判になりました。
店舗は、関東大震災で焼失してしまったが、昭和45年に再建されました。
■カフェのルーツは、「銀座カフェーパウリスタ」にあり!
東京銀座にカフェーパウリスタが誕生したのは、明治44年12月12日のこと。カフェーパウリスタは、その後の喫茶店の原型になったとも言われています。店の正面には、ブラジルの国旗が翻り、夜ともなれば燦々と輝くイルミネーション。その店構えに人々は胸をときめかせたのです。