ブルーベリーや黒大豆に含まれるアントシアニンという色素は、物を見るときに脳に信号を送る、視野細胞にあるロドプシンという物質の再合成を助けるといわれています。

［ブルーベリー］
ポリフェノールの一種・アントシアニンを豊富に含む北欧産ビルベリー。網膜にあるロドプシンという色素体に働きかけると言われている。

［カシス］
ベリー類の仲間カシスの濃い紫色のもと「カシスアントシアニン」。ビルベリーとは異なり、毛様体筋に深く関わっていることが近年わかってきた成分。

　見る健康に働くとしておなじみのブルーベリーには、こんな逸話があります。かつてイギリス空軍に、薄明かりでも物がはっきりと見えるパイロットがいたそうです。彼が他の人と違ったのは、毎日ブルーベリージャムをたっぷり食べていたこと。この関係を探るために研究が進み、今では高い機能性を持つ果実として有名になったのです。