■ 「青魚」が良いって聞くけど?
一般的に青魚とは、青背魚をさします。圧倒的に高い血液サラサラ効果があります。老若男女問わず日常的に摂りたい魚です。
青魚は、EPAの含有量の多さはピカイチ。優秀な血液サラサラ効果によって、動脈硬化や狭心症などのリスクを軽減し、若々しい体作りを助けます。
また青魚には、DHAも豊富ですから精神的な安定をもたらしたり、認知症やアルツハイマー病の予防にも効果的です。
ただ、気をつけたいのは鮮度落ちが早いところです。新鮮な魚を使うか、もしくは缶詰などを利用してもいいと思います。
(青魚の代表的な魚)さば、あじ、さんま、さわら、いわしなど
◎鯖(さば)
[種類]
よく目にするのは、マサバとコマサバ。マサバがは大きく平たい形で、背中の模様が特徴です。ゴマサバは体の断面が丸く、わきにごまのような斑点があります。最近出回っているタイセイヨウサバはEPAを1600mg(100g中)も含有します。
[旬]
マサバの旬は秋から冬。栄養を蓄えるこの時期には、脂肪が20%増加します。ゴマサバは1年を通して味がほとんそ変わりませんが、マサバの味が落ちる時期に大量に漁獲されるため、春から夏が旬と言われています。
[主な栄養素]
「青魚の王様」と言われるほど栄養価が高く、EPAやDHAを豊富に含みます。また、皮膚の健康維持に必要なビタミンB2や、脂質、糖質、たんぱく質の代謝に不可欠なナイアシン、カルシウムの吸収を調節して骨の成長を助けるビタミンD、葉酸とともに悪性貧血を防ぐビタミンB12も多く含まれます。
[さばの選び方]
◎目が澄んで盛り上がっている。
◎背中が青く模様がはっきりしている。
◎腹が銀白色で弾力性がある(腹部に金色の紋が浮き出ているものは特に新鮮)。
<切り身の場合>
◎身と皮にハリがある。
◎血合いが鮮やかな紅色。(黒ずんでいるものは避ける)
◎鰯(いわし)
[種類]
いわし類で、鮮魚として最も出回っているものはマイワシ。体の横に黒い斑点が7つほどあります。大きさによって小羽、中羽、大羽などとも呼ばれます。他に、煮干しや塩蔵アンチョビに加工されるカタクチイワシ、丸干しやめざしに利用されるウルメイワシがあります。
[旬]
マイワシは全国で獲れるため、ほぼ1年中で回っていますが、秋が旬といわれます(地方によって異なります)また、関東で梅雨の時期に獲れるマイワシは「梅雨イワシ」「入梅イワシ」と呼ばれ、脂がのって美味です。
[主な栄養素]
EPA・DAが豊富です。また、カルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDが両方含まれているのも特徴です。皮膚や髪の維持に必要な栄養素、ビタミンB2も多く含みます。丸干しには、脂質、糖質、たんぱく質の代謝に不可欠なナイアシンも豊富です。
[いわしの選び方]
◎「鰯」という字の通り、鮮度が落ちやすく身も崩れやすい魚です身が引き締まったもの、丸々と太ったものを選ぶのがポイント。
◎目が黒く済んでいる。
◎全体的に銀色で光っている。
◎黒い斑点が鮮やかなもの。
◎秋刀魚(さんま)
[種類]
国内で流通しているさんまは、1種類のみです。さんまは養殖されていないため、手に入れるのはすべて天然、国産です。他には北大西洋に生息するニシサンマ、ハワイ諸島周辺などに生息する太平洋ミニサンマ等の種類があります。
[旬]
旬は秋。夏の始め頃に北海道の道東や三陸沖にやってきて栄養を蓄え、太平洋岸を南下していきます。最近では冷凍食品も多く、旬以外の時期にも流通しています。
[主な栄養素]
EPA・DHAが豊富です。また、体内に吸収されやすい、良質なたんぱく質を含みます。他には、カルシウムやビタミンD、眼精疲労に効果のあるビタミンA、皮膚や粘膜の健康に欠かせないビタミンB2、貧血予防に効果のあるビタミンB12が豊富がです。
[さんまの選び方]
◎全体にハリがあり、よく太っている。
◎背は青黒く、腹はキラキラした白銀色で、境界がくっきりしている。
◎目の周りが透明で、赤くなっていない。
◎口の先や尾の付け根が黄色くなっているものは、脂がのっている。