2013年11月2日
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メタボ 歯周病対策 美肌に 巨大マメ『薩摩なた豆』の秘密を探る
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江戸時代から薩摩の地で伝承されてきた「薩摩なた豆」。サヤが40cm〜50cm程にまで大きく成長する豆科の植物。大河ドラマ「篤姫」で話題になった薩摩なた豆は江戸時代、長旅の無事を祈る縁起物の餞別としておくられていました。また昔から漢方薬の『膿取り豆』『毒出し豆』として利用されていたなた豆、抗炎症作用や血行促進、免疫力の向上など豆に含まれる成分の薬効が注目され、近年では健康茶や歯磨き剤、石鹸や入浴剤など利用価値が高まっています。密かなブーム、一大産地鹿児島市吉田地区でなた豆の秘密を探ります。
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■薩摩なた豆が大きいワケは古代化石層のパワー?!
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なた豆は、亜熱帯アジア原産のマメ科の植物。春先に種をまき9月から11月にかけ収穫されます。西日本で栽培されるなた豆は通常20cm?30cmサイズ。鹿児島のなた豆は50cm?60cmくらいまで大きく成長します。日本には江戸時代のはじめ頃渡来し、九州とくに薩摩で栽培が定着したといわれ現在、鹿児島市吉田地区を中心に45世帯の農家が地域の町おこしの一環として「薩摩なた豆生産者の会」を結成して高品質な薩摩なた豆の栽培に取り組んでいます。国内で出回っているなた豆の9割は外国産。残り1割の国産なた豆の多くは、一大産地 ここ吉田地区で生産されています。この辺りは、古代海底層が地殻変動で隆起してしてできた土地で「吉田貝層」と呼ばれ、カルシウムやマグネシウム、鉄など多くのミネラルを含む古代化石層の特殊な土壌とシラス台地の豊富なミネラルがなた豆を大きく成長させると考えられています。
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■「篤姫」など日本史にも登場の「なた豆」
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大河ドラマ「篤姫」に登場し一躍脚光を浴びた薩摩のなた豆。江戸時代、なた豆は、長旅の無事を祈る縁起物としておくられ、戦に出る人に持たせるのが薩摩の習わしでした。栄養価の高いなた豆は兵糧食としても最適だったといいます。そんな薩摩の風土と歴史から生まれた伝統的な食文化、家族の絆を深める食材でもありました。江戸時代に使用された薩摩刀の鐔(つば)に、なた豆の図柄がほどこされていることからも薩摩の武士がなた豆を好んでいたことがうかがえます。この他、「大石兵六夢物語」や「浅野内匠頭殿御家士敵一件 佐藤一敬覚書」などの文献にも「刀豆」が登場しています。
(*薩摩刀資料:鹿児島県歴史資料センター黎明館所蔵)
(※参考:歴史研究家 原口 泉氏(大河ドラマ篤姫など数多くの時代考証を担当))
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■なた豆に秘められたパワーとは? 〜なた豆の効能〜
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昔からなた豆は、「膿取り豆」「毒出し豆」とも呼ばれ、歯槽膿漏や蓄膿症などの民間療法に400年にもわたって伝承されてきました。なた豆には、良質のたんぱく質や食物繊維の他、カルシウム、鉄分、ナトリウムなどのミネラル成分がバランスよく含まれ、血行促進や免疫力の向上、抗炎症作用、また代謝の働きを高め、脂肪を燃えやすくする効果や腸の働きをよくする作用がありメタボ解消の機能が注目されています。
さらに肌の保湿をよくする働きもあり、最近は、なた豆の石鹸や入浴剤なども登場し、女性に人気を集めています。
■有効成分:*カナバニン→抗炎症作用・血行促進・排膿作用 *コンカナバリンA→・免疫力正常化・抗腫瘍作用・腎機能改善 ほか ビタミン・ミネラル・食物繊維・カルシウム・ポリフェノール ・鉄分・亜鉛など
■効 能 :*歯周病(歯槽膿漏) *蓄膿症 ・扁桃炎 ・口内炎 *痔 *腎臓病・むくみ *吹き出物 *メタボ解消
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■鹿児島の大地で育ったなた豆の活用〜薩摩なた豆商品〜
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おいしく元気に!薩摩なた豆 ヒット商品はコレっ!
◆「薩摩なた豆元気茶」
鹿児島の契約農家の畑で育った薩摩なた豆の実・さや・つる・葉すべて使用し、ハトムギ・黒豆・桑の葉など純国産原料とブレンドしたすっきり飲みやすい健康茶。
○1,000円(3g×6包)・3,570円(3g×30包)
健康な歯 歯周病対策におすすめ!
◆「薩摩なた豆歯磨き」 抗炎症作用、排膿作用のあるなた豆を歯磨き剤に。さつま茶抽出エキス・天日塩配合。ほのかな塩味、磨き心地も後味もスキッと爽快!自然な歯と歯茎のための歯磨き ○1,000円(55g)・1,995円(125g)
しっとり美肌づくりにも効果を発揮
◆無添加「薩摩なた豆石鹸」 薩摩なた豆抽出エキスはじめ13種類の天然ハーブエキス入り
きめ細かい クリーミーな泡立ち。汚れ、古い角質をおとしすっきり洗って、しっとりもちもちの
お肌に。 ○1,890円(80g)
◆「薩摩なた豆バスソルト」 (入浴剤) 薩摩なた豆抽出エキスをはじめ16種類の天然ハーブエキス入り。からだを芯から温め、保湿性のある健康なお肌のための入浴剤です。
○1,890円(30g×10包)
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■薩摩なた豆で地域おこし なた豆キャラ「なたまめどん」登場!
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なた豆の健康茶や歯磨きがブームとなり、県内のなた豆農家も年々増えてきています。「刀豆ナタマメ協会」では、薩摩なた豆をさらに全国へアピールしようと、今年全国から薩摩なた豆のイメージキャラクターを公募しました。全国から511点の応募があり、グランプリに『なたまめどん』が決定しました。
鹿児島のなた豆から誕生した恐竜『なたまめどん』背びれの豆は、県内の島々なたまめ“どん”のどんは、ギリシャ語で歯の意味、また西郷“どん”のように鹿児島弁で敬意や親しみやすさを表しています。歯と故郷をとても大切にする『なたまめどん』が、これから地域おこしにPR大使として活躍します。
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